GLBファイル(拡張子 .glb)とは、3Dモデルの形・色・質感・アニメーションを1つのファイルにまとめて持ち運べる、glTF(ジーエルティーエフ)という3D形式のバイナリ版です。「3Dモデルを人に渡す・ブラウザで見せる」ときに、いま最も扱いやすい標準形式のひとつだと考えて差し支えありません。この記事では、GLBとは何か・どうやって開くか・何に使えるか・他の形式とどう違うかを、専門知識がなくても分かる粒度で整理します。
※現在のFigmeeは、アップロードした絵やイラストから、フィギュア風画像と3Dモデルデータ(GLB / 3MF)を生成・ダウンロードできるサービスです。実物の3Dプリント品の販売は準備中(Coming Soon)です。
GLBファイルとは:glTFのバイナリ版
GLBの正体を理解するには、まず「glTF」という土台を知ると早いです。
glTFは、3Dシーンやモデルを効率よくやり取りするための、Khronos Group(クロノス・グループ)という業界団体が策定した無償(ロイヤリティフリー)のオープン標準です(出典: Khronos glTF 公式、2026年7月時点)。現行のglTF 2.0は、2022年に国際規格ISO/IEC 12113:2022としても採択されています。「3D版のJPEG/PDFを目指した、みんなで使える共通フォーマット」とイメージすると分かりやすいです。
このglTFには、大きく分けて2つの保存のしかたがあります。
- glTF(.gltf):本体のJSONファイルに、メッシュや画像などが別ファイルとして付随する形。中身を分けて管理できます。
- GLB(.glb):glTFの中身(形・マテリアル・テクスチャ画像・アニメーションなど)を、1つのバイナリファイルにまとめた形。ファイルが1個で完結するので、共有・受け渡しに向いています。
Khronos公式も「glTFの中核はシーン構成を記述するJSONファイルであり、これを単一のバイナリglTFファイル(.glb)に格納できる」と説明しています。つまりGLBは「バラけずに1ファイルで済むglTF」だと考えてください。
GLBに入っている情報
glTF/GLBが持てる主な要素は次のとおりです(出典: Khronos glTF 公式、2026年7月時点)。
- シーン・ノード(モデルの配置・階層)
- メッシュ(形の情報)
- マテリアル(PBR:ベースカラー・金属度・粗さ・法線・発光など、光の反射をリアルに表現する情報)
- テクスチャ(表面に貼る画像)
- スキン・アニメーション(動きの情報)
- カメラ
STLのように「形だけ」を持つ形式と違い、GLBは色や質感まで丸ごと1ファイルに入るのが最大の特徴です。だから「見た目そのままで3Dモデルを共有したい」用途に強いのです。
GLBファイルの開き方(3つの方法)
GLBは特別な高価ソフトがなくても開けます。目的別に3つの方法を紹介します。
- ブラウザのオンラインビューアで開く(目安:1分)
最も手軽です。glTF/GLBに対応したオンラインの3Dビューアに、
.glbファイルをドラッグ&ドロップするだけで表示できます。Khronosは公式のglTFサンプルビューアも公開しています。インストール不要で、まず中身を確認したいときに向きます。 - 無料の3DソフトBlenderで開く(目安:2〜3分)
Blender(無料・オープンソース)は、glTF 2.0(.gltf / .glb)の読み込み・書き出しに標準対応しています。
ファイル → インポート → glTF 2.0からGLBを選ぶと、編集できる状態で読み込めます。形を直したり、他の形式へ書き出したりしたいときはこちらです。 - 対応アプリ・ARビューアで開く(目安:1〜2分) スマートフォンやパソコンには、glTF/GLBに対応した3D・ARビューアアプリがあります。OSや端末によって標準対応の有無が分かれるため、確実に開きたい場合は、上記のブラウザビューアか対応アプリを使うのが安全です。
Figmeeで作った3Dモデルは、書き出す前にアプリ内で360°回して確認できます。GLBとしてダウンロードしたあとは、上記の方法で改めて開いて中身を確かめられます。
GLBの使い道
GLBが選ばれる典型的な場面は次のとおりです。
- Webでの3D表示:1ファイルで色・質感まで運べるため、サイトやアプリに埋め込む3D表示で広く使われます。
- 3Dモデルの受け渡し・共有:バラけないので、人に送る・保管するのが簡単です。
- ゲームエンジン・3Dソフトへの持ち込み:多くのツールがglTF/GLBのインポートに対応しています。
- 編集の出発点:AIなどで作った下地のGLBをBlenderに読み込み、そこから作り込むワークフローの起点になります。
「AIで作った3DモデルをGLBで書き出して、自分のツールで仕上げる」流れの全体像は、AIで作った3Dモデルを編集する方法で解説しています。
GLBと他の3D形式の違い
代表的な3D形式を、持てる情報と主な用途で比べます。
| 形式 | 色・テクスチャ | アニメーション | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| GLB / glTF | 持てる(PBR対応) | 持てる | Web表示・共有・受け渡し |
| OBJ | 別ファイルで持てる | 持てない | 3Dソフト間の受け渡し(定番の古参) |
| FBX | 持てる | 持てる | ゲーム・アニメ制作(業界で普及) |
| STL | 持てない(形のみ) | 持てない | 3Dプリント(定番だが単色) |
| 3MF | 持てる(フルカラー) | 想定しない | 3Dプリント(色・設定まで対応) |
ざっくり言うと、GLBは「見せる・渡す」ための形式、STLや3MFは**「立体として出力する」ための形式**という住み分けです。3Dプリント向けの3MFについては、3MFファイルとは?STLとの違いで詳しく説明しています。
GLBの変換方法
用途に合わせて、GLBは他の形式へ変換できます。
- GLB → STL / OBJ / FBX など:Blenderに読み込み、
ファイル → エクスポートから目的の形式で書き出すのが確実です。無料で完結します。 - glTF ⇄ GLB:同じglTFの表現方法違いなので、多くのツールで相互に変換できます。
- 注意:STLへ変換すると色の情報は失われます(STLは形だけの形式のため)。色を残したまま3Dプリントしたい場合は、STLではなく3MFなど色を運べる形式を選びます。
よくある質問
GLBとglTFは何が違いますか?
同じglTFという規格の「保存のしかた」の違いです。glTF(.gltf)は本体と画像などが別ファイルに分かれ、GLB(.glb)はそれらを1つのバイナリファイルにまとめたものです。中身の表現力は同じで、1ファイルで完結する分、GLBは受け渡し・共有に向きます。
GLBファイルは無料で開けますか?
はい。glTF/GLBに対応したオンラインビューアにドラッグ&ドロップすれば、インストールなしで開けます。編集したい場合は無料のBlenderが読み込みに対応しています。
GLBはそのまま3Dプリントできますか?
GLBは「見せる・渡す」向けの形式のため、多くの3Dプリント入稿先はSTLや3MFを求めます。3Dプリントしたい場合は、Blenderなどで3Dプリント向け形式(STL・3MFなど)へ変換し、色を残したいなら色を運べる3MFなどを選びます。実際に出力する際は入稿先の対応形式を必ず確認してください。
FigmeeのGLBはどこで使えますか?
Figmeeで生成した3DモデルはGLBとしてダウンロードでき、ブラウザビューアやBlenderなどで開けます。実物の3Dプリント販売は準備中(Coming Soon)のため、実物化したい場合は書き出したデータを外部の3Dプリントサービスへ持ち込む流れになります。
まとめ
GLB(.glb)は、glTFという3Dのオープン標準を1ファイルにまとめたバイナリ形式で、形・色・質感・動きを丸ごと運べるのが強みです。開くにはブラウザのオンラインビューアが最も手軽で、編集するなら無料のBlenderが定番。3Dプリント目的なら、色を保てる3MFなどへ変換して使い分けます。
まずはFigmeeで3Dモデルを作ってGLBをダウンロードし、ブラウザビューアで中身を確認してみると、GLBの扱いやすさが実感できます。




