絵が描けなくても、小説のキャラ(うちの子)に姿をつける方法は3つあります。絵師に依頼する、Picrewのような画像メーカーで作る、自分でラフを描く、です。どの方法でも、先に文章の設定を「絵の指示」に書き直しておくと、思い描いた姿に近づきます。絵ができたら、その1枚から横や後ろまで回して見られる3Dモデルも作れます。
この記事では、依頼の前に決めておくこと、依頼先で確かめること(3Dにする予定なら、それも用途として伝える)、自分で作る方法、絵から3Dにする手順、3Dにすると、書くときに何が変わりうるかを順に整理します。
※現在のFigmeeが提供しているのは、描かれたイラストから作るフィギュア風画像、3Dモデルデータ(GLB / 3MF)、3Dモデルの回転動画です。実物の3Dプリント注文は準備中(Coming Soon)です。Figmeeは文章からは3Dを作れず、描かれた絵が必要です。実在の人物・動物・物・風景を撮った写真や、写真のように見える画像も3Dにできません。
絵が描けなくても「うちの子」に姿をつけられる?
つけられます。絵師に依頼する、画像メーカーで作る、自分でラフを描く、の3つのうち、どこまで思い通りにしたいかと、3Dにして見せたいかで選びます。どの方法でも、3Dにするには「全身が描かれた1枚」があると進めやすくなります。
| 方法 | 思い通りになる度合い | 手間と費用 | 3Dにするときの条件 |
|---|---|---|---|
| 絵師に依頼する | 高い(文章で細かく伝えられる) | 依頼料がかかる。やり取りに日数がかかる | 絵師の許可が要る。依頼の時点で用途に書くのが確実 |
| 画像メーカー(Picrewなど)で作る | 中くらい(用意されたパーツの組み合わせ) | パーツを選ぶだけなので、すぐできる | メーカーの利用範囲次第。明確な許可が無ければ控える |
| 自分でラフを描く | 絵の腕による | 時間はかかるが費用はかからない | 自分の絵なのでそのまま使える |
小説のキャラの絵を依頼した書き手の体験は、ネットでも読めます。小説家になろうに投稿されたエッセイ「モチベーションがなくなったから小説のキャラのイラストを依頼してみた話」(幻燈、2023年3月9日)では、筆を折る前に好きなうちの子を描いてもらいたいとSKIMAで依頼し、届いた絵について「うちの子が生きてるんですよ」と書いています(出典:小説家になろう、2026年11月7日に確認)。姿があることが、書き手にとってどんな意味を持つかは人それぞれですが、一つの例として参考になります。
依頼する前に何を決める?
文章の設定を、絵師が描ける「見た目の指示」に書き直します。小説の描写は、性格や雰囲気は伝わっても、髪の長さや服の形までは決まっていないことが多いからです。3Dにする予定があるなら、全身・正面寄りの構図で描いてもらうことも、このときに決めておきます。
書き出しておきたい項目は次のとおりです。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 年齢・身長・体型 | 「17歳・160cmくらい・細身」。ほかのキャラとの身長差もあれば書く |
| 髪 | 長さ・色・結び方・前髪の形 |
| 目と表情 | 目の色、ふだんの表情(伏し目がち、よく笑う など) |
| 服 | 作中でいちばんよく着ている服。色と形、後ろ姿で目立つ部分(リボン・フード など) |
| 持ち物 | 作中で手放さない物(本・刀・傘 など) |
| 性格・役割 | 一行で(例:「無口だが面倒見がいい図書委員」) |
| 作中の描写 | 見た目に触れている本文を数行抜き出して添える |
| 構図 | 全身・正面〜やや斜め・背景はシンプルに(3Dにするなら) |
| 用途 | 自分で見る、SNSのアイコン、小説の表紙や挿絵、3Dにする、など |
作中の描写を抜き出すと、書いた本人も決めていなかった部分(靴や後ろ髪など)に気づけます。決めていない部分は「お任せ」と書けば、絵師の解釈で埋めてもらえます。
どこに頼む?何を確認する?
依頼先には、Skeb・ココナラ・SKIMAのような依頼サービスと、SNSで絵師に直接頼む方法があります。どこに頼んでも、描いてもらった絵の著作権は原則として絵師にあり、依頼者が使える範囲はサービスの規約と取り決めで決まります。3Dにする・小説の表紙に使う・SNSに載せる、といった用途は、依頼する時点で書いておくのが確実です。
たとえばSkebの利用規約は、依頼者に許す使い方を「個人観賞」「SNS上のプロフィール画像」などに限っています。小説投稿サイトの表紙や挿絵に使いたい場合や、3Dにしたい場合は、依頼文で用途として伝え、絵師の了承を得ておく必要があると考えられます。各サービスの規約の条文と、3D化を頼む文例は依頼したイラストの3D化に許可は要る?にまとめています。
依頼先を選ぶときに確かめたいことは次のとおりです。
- 作風:過去の作品に、自分のキャラの雰囲気(年齢・服の時代・塗り)に近いものがあるか
- 使える範囲:表紙・挿絵・SNS・3D化など、自分の用途が出品ページや絵師の利用規約で認められているか
- AIの扱い:絵師がAIでの加工を断っていないか。3Dにする予定なら、AIのサービスを使うことを伝える
- 名前の書き方:表紙やSNSで使うときに、絵師の名前をどう書くか
自分で作る方法は?
自分でラフを描くか、Picrewのような画像メーカーで作るかです。自分で描いた絵なら、上手さに関係なくそのまま3Dにできます。画像メーカーで作った画像は、メーカーごとの利用範囲の中で使い、3Dにすることが認められているかを先に確かめます。
自分でラフを描く
3Dにすることを考えるなら、上手さより「形が読み取れること」が大事です。
- 全身を正面〜やや斜めから描く:顔や体の向きが正面に近いほど、AIが全体の形を推定しやすくなります
- 線をはっきりさせる:薄い鉛筆の線だけの絵は、濃くなぞってから撮影すると安定します
- 色を塗る:色鉛筆でもかまいません。色の境目が分かる絵のほうが、立体にしたときに再現されやすくなります
- 背景は描かない:白い紙に1人だけ描きます
紙に描いた絵は、スマホで撮影した画像やスキャンした画像でアップロードできます。
画像メーカー(Picrew)で作る
Picrewの画像は、画像メーカーごとにクリエイターが決めた利用範囲の中で使います。「加工」は「色を変える、描き足すなどの加工」と説明されていて、3Dにすることが含まれるかは書かれていません。メーカーの説明に明確な許可が無ければ、3Dにするのは控えるのが安全です。確かめる順番はTRPGの探索者・PCの立ち絵を3Dにする方法で詳しく整理しています(出典:Picrew「守って欲しいこと」、2026年11月7日に確認)。
絵ができたら3Dにする手順は?
絵をアップロードして3D画像を作り、3Dモデルを作って回す、の順です。全体で10〜20分ほどが目安です。作中の場面に合わせたポーズの3D画像も、キャラクターとして登録すれば作れます。
- 使う絵を確かめる(5分):全身が入っているか、使ってよい絵か(自分の絵・許可を得た依頼絵・利用範囲を確かめたメーカーの画像)を確かめます。形式はPNG・JPEG・WebPで、1枚20MBまでです
- アップロードして3D画像を作る(2〜3分):品質を「標準」「Pro」「Max」から選び、フィギュア風画像を作ります。顔・髪・服が設定どおりかを見ます
- 3Dモデルを作る(数分):ブラウザで360°回して、横顔と後ろ姿を確かめます
- 回転動画を書き出す(2分):作品の画面の「360°動画を作る」から、約6秒で2回転する正方形の動画を書き出します(右下にFigmeeのロゴが入ります)
- 作中の場面のポーズを作る(任意・数分):作品を「キャラクターとして登録」し、「ポーズ・シーン」に「雨の中で傘を差して振り返る」のように200文字まで書くと、見た目を保つようにしながらポーズを変えた3D画像を作れます
登録特典で無料トークンが5つ付与されます(登録から3か月有効・同じメールアドレスでの初回登録時のみ)。使うトークンは、3D画像が品質に応じて1〜3、3Dモデルが5、キャラクターの新しいポーズが1〜3で、3Dモデルはアカウントにつき最初の1体が無料です。追加のトークンは550円で5つ購入できます。生成に失敗したときは、使ったトークンが自動で戻ります。
イラストから3Dモデルを作る流れ全体はイラストを3D化する方法【2026年版】で解説しています。
3Dにすると、書くときに何が変わる?
正面の1枚では分からなかった横顔や後ろ姿を、回して確かめられます。振り返る場面や、後ろから見た描写を書くときの手がかりになると考えられます。ただし、絵に描かれていない背中側はAIが推測で補った形なので、設定と違うところは設定を優先してください。
3Dが役に立ちそうな場面と、気をつけることをまとめます。
| 場面 | 3Dの使い方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 後ろ姿や横顔を書く | 3Dモデルを回して、髪の結び目や服の後ろの形を確かめる | 背中側はAIの推測。設定と違えば設定を優先 |
| 場面を思い描く | キャラクターの新しいポーズで、作中の場面に近い3D画像を作る | 見た目を保つようにしながら作るが、細部が変わることがある |
| 読者や仲間に見せる | 回転動画をSNSに載せる。作品を公開して共有リンクを送る | 公開すると共有ページに元の絵も表示される。依頼絵なら絵師の許可が要る |
3Dにすると書くことが捗るかどうかは、人によって違うと考えられます。設定資料の一つとして、使えるところだけ使うくらいの距離感がちょうどよいかもしれません。
Figmeeが向いているのは、うちの子の絵が1枚あり、立体でも見てみたい人です。向いていないのは、文章だけから姿を作りたい人(Figmeeは絵が必要です)、動かせる3Dが欲しい人(保存できるのはGLBと3MFで、リギングやVRMには対応していません)、実物が欲しい人(実物の3Dプリント注文は準備中です)です。
よくある質問
Q. 文章の設定だけで3Dモデルを作れますか? A. Figmeeではできません。描かれたイラストが必要です。まず依頼・画像メーカー・自分のラフのどれかで絵を用意してから、その絵を3Dにします。キャラの参考にした俳優やモデルの写真も、写真なので使えません。
Q. 依頼した絵を、小説の表紙や挿絵に使ってもいいですか? A. 依頼したサービスの規約と、絵師との取り決め次第です。Skebの規約は依頼者の使い方を個人観賞やSNSのプロフィール画像などに限っているため、表紙や挿絵に使いたいなら、依頼の時点で用途として伝え、絵師の了承を得ておくのが確実です。
Q. 自分の下手なラフでも3Dになりますか? A. なります。Figmeeは描いた線の味を残したまま立体にするため、上手さより、全身が描かれていて線と色がはっきりしていることが大事です。仕上がりがイメージと違うときは、線をなぞり直したり色を塗ったりした1枚で試してください。
まとめ
絵が描けなくても、小説のうちの子には、絵師への依頼・画像メーカー・自分のラフの3つの方法で姿をつけられます。どの方法でも、文章の設定を見た目の指示に書き直し、3Dにしたいなら全身・正面寄りの構図と用途を最初に決めておくと迷いません。
絵ができたら、その1枚から3D画像・3Dモデル・回転動画を作り、横顔や後ろ姿を確かめられます。依頼した絵やメーカーの画像を使うときは、3Dにしてよいかを先に確かめてください。




