AIイラストのキャラで同じ顔の別ポーズを作るには、前に作った画像を参照として渡す、正面・横・後ろの設定画を用意する、キャラの画像で追加学習(LoRA)する、のいずれかで顔の手がかりを固定するのが一般的です。ただし、どの方法でも毎回まったく同じ顔になるとは限りません。仕上がりを見比べて、違うところを1つずつ直していく前提で進めます。
Figmeeでは、AIで作ったイラスト調のキャラ画像もアップロードできます(写真のように見える画像は生成が止まります)。できたフィギュア風画像をキャラクターとして登録すると、見た目を保つようにしながら別のポーズの画像を作れます。3Dモデルにすれば、絵には描かれていなかった横顔や後ろ姿も、ブラウザで回して確かめられます。
この記事では、顔が変わる理由、顔をそろえる一般的な方法の比べ方、Figmeeでキャラクターを登録して別ポーズを作る手順、3Dで横顔・後ろ姿を確かめる使い方、AIで作った絵の権利の考え方、Figmeeに入れてよい画像を順に整理します。
※現在のFigmeeが提供しているのは、描いたイラストから作るフィギュア風画像、3Dモデルデータ(GLB / 3MF)、3Dモデルの回転動画です。実物の3Dプリント注文は準備中(Coming Soon)です。写真から3Dモデルは作れません。
AIで作ったキャラの顔が毎回変わるのはなぜ?
画像生成AIは、指示を受けるたびに新しく絵を作るため、同じ文章で頼んでも目の形や前髪の流れ、服の模様が少しずつ変わることがあります。キャラの見た目を何枚もの画像にわたって保つことは、画像生成AIを作る側にとっても課題とされています。Googleは画像生成モデルGemini 2.5 Flash Imageの発表で、複数の指示や編集をまたいでキャラクターや物の見た目を保つことを課題として挙げ、より確実な一貫性に取り組んでいると説明しています(出典: Google Developers Blog「Introducing Gemini 2.5 Flash Image」、2025年8月26日)。
特に崩れやすいのは、角度を大きく変えたときだと考えられます。正面の1枚を参照にした場合、AIはその絵に描かれていない横や後ろを推測で補うしかないためです。顔が同じかどうかは、印象ではなく部品ごとに見比べると判断しやすくなります。
| 見比べるところ | 確かめること |
|---|---|
| 目 | 形・色・大きさ、まつげやハイライトの入り方 |
| 前髪と髪型 | 分け目の位置、毛束の向き、長さ |
| 左右で違うところ | 髪飾り・ほくろ・傷・アクセサリーが反対側に移っていないか |
| 服 | 模様・ボタンの数・色の配置 |
| 頭身 | 頭の大きさと体のバランス |
左右で違うところは、AIが反転して描きやすい部分です。キャラの設定に「髪飾りは左」のように書いておくと、見比べるときの基準になります。
同じ顔を保つ一般的な方法は?
よく使われるのは、参照画像を渡す、設定画(三面図)を作る、追加学習(LoRA)をする、の3つです。手軽なのは参照画像で、手間をかけるほど手がかりは増えますが、どの方法も「毎回同じ顔になる」とまでは言えません。表の4行目は、この3つとは別に、Figmeeの3Dモデルで角度を確かめる使い方です。
| 方法 | やること | 向いている人 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 参照画像を渡す | 気に入った1枚を添付し、「この子で、ポーズだけ変えて」と頼む | 対話しながら画像を作るAIを使う人 | 角度を大きく変えると崩れやすいと考えられる |
| 設定画(三面図)を作る | 正面・横・後ろを並べた1枚を用意し、参照に使う | 同じキャラを長く使う人 | 設定画そのものがずれていると、そのずれも引き継がれる |
| 追加学習(LoRA) | キャラの画像を数枚用意し、画像生成モデルに追加で学習させる | 自分のパソコンで画像生成モデルを動かせる人 | 学習の環境と手間が要る。使うモデルやサービスの規約を確かめる |
| 3Dにして角度を確かめる | 1枚から3Dモデルを作り、回して横顔・後ろ姿の手がかりにする | 設定画を描く前の下書きが欲しい人 | 絵に無い部分はAIの推測で作られる |
参照画像を渡す方法について、Googleは同じ発表で、同じキャラクターを別の場面に置けるようになったと説明しています(出典: 前掲のGoogle Developers Blog)。追加学習について、Hugging Faceの解説では、DreamBoothは被写体や画風の数枚の画像で画像生成モデルを学習させる方法、LoRAはモデルに小さな追加の重みを入れて、その部分だけを学習させる軽い方法と説明されています(出典: Hugging Face Diffusers「DreamBooth」、「LoRA」、2026年11月時点)。
参照画像で頼むときは、指示の中で残すもの(目の形・髪型・服の模様・左右で違うところ)と変えるもの(ポーズ・手の位置・表情)を分けて書きます。一度で直らないときは、全体を作り直すより、違う部分を1つずつ指定して直すほうが、ほかの部分を保ちやすいと考えられます。指示の書き方の例はChatGPT Images 2.5の使い方、Geminiでの頼み方はNano Bananaでフィギュア風画像を作る方法で紹介しています。設定画を自分で描くなら、キャラクターの三面図の描き方が参考になります。
Figmeeでキャラクターを登録して別ポーズを作る手順は?
Figmeeでは、フィギュア風画像(3D画像)ができた作品を「キャラクターとして登録」し、「ポーズ・シーン」に200文字まで書くと、登録した作品の3D画像をもとに、見た目を保つようにしながらポーズを変えた3D画像を作れます。登録にトークンは使わず、新しいポーズは品質に応じて1〜3トークンです。
- キャラのイラストを用意する(目安5分):キャラ1人・全身・正面に近い向きの、イラスト調の1枚を選びます。形式はPNG・JPEG・WebPで、1枚20MBまでです。実写風・写真風の画像は写真と判定されると「写真には対応していません。手描きのイラストをアップロードしてください。」と表示されて生成が止まり、使ったトークンは自動で戻ります。
- フィギュア風画像を作る(目安数分):アップロードして品質(「標準」1・「Pro」2・「Max」3トークン)を選び、「3D画像を生成」を押します。顔の特徴が残っているかをここで一度確かめます。
- キャラクターとして登録する(目安1分):作品の画面で「キャラクターとして登録」を押し、「キャラクター名」を入れて「登録する」を押します。登録したキャラクターは、メニューの「ギャラリー」の「キャラクター」に並びます。
- 新しいポーズを生成する(目安数分):「キャラクター」の一覧からキャラクターを開き、「新しいポーズを生成」を押します。「ポーズ・シーン」に、させたいポーズや場面を書き(例: ジャンプしてピースしている)、品質を選んで「生成する」を押します。押す前に、使うトークンの数と今の残高が表示されます。
- 見比べる(目安2分):できた画像は新しい作品として保存され、キャラクターの画面の「この子の作品」に並びます。元の作品と並べ、上の表の項目で見比べます。違うと感じたら、ポーズの書き方を変えて作り直します。
「ポーズ・シーン」に書くのはポーズや場面で、見た目は登録した作品の3D画像をもとにします。見比べやすさを考えると、最初は顔が見える向きのポーズ(正面や斜め前を向いたまま手足だけ変える)から試し、後ろ向きやうつむきのように顔が隠れるポーズは後に回すのがおすすめです。生成に失敗したときは使ったトークンが自動で戻ります。
登録特典で無料トークンが5つ付与されます(登録から3か月有効・同じメールアドレスでの初回登録時のみ)。3Dモデルの生成は5トークンで、アカウントにつき最初の1体は無料です。
3Dにすると横顔・後ろ姿はどうなる?
登録したキャラクターの作品からも、新しいポーズの作品からも、3Dモデル(5トークン)を作れます。できた3Dモデルはブラウザで360°回せるので、絵には描かれていなかった横顔や後ろ姿を確かめられます。ただし、3Dモデルは1枚の画像から作るため、見えていない横や後ろはAIが推測して作り、思っていた後ろ姿と違う場合があります。
この推測の部分は、設定を決める材料として使えます。
- 回して止める(目安2分):ビューアで真横・斜め後ろ・真後ろの3か所で止め、髪の長さ、結び目の位置、服の背中側を見ます。
- 違うところを書き出す(目安3分):「後ろ髪は肩まで」「リボンは右側」のように、自分のイメージと違うところを言葉にします。
- 次の指示に足す(目安3分):画像生成AIで後ろ姿や横向きを頼むときの指示に、書き出した内容を足します。設定画を描くときの下書きにも使えます。
3Dモデルは作品の画面からGLB・3MFで保存でき、「360°動画を作る」から約6秒で2回転する正方形の動画(右下にFigmeeのロゴが入ります)も書き出せます。保存と動画の書き出しにトークンは使いません。できた3Dを人に見せる方法は3Dモデルをネットで公開する方法、1枚の絵から3Dにする全体の流れはイラストを3D化する方法の全体ガイドにまとめています。
AIで作った絵の権利はどう考える?
文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月15日)は、AIで作ったものが著作物にあたるかは個別に判断され、AIへの指示がアイデアにとどまる場合は著作物とは認められないと整理しています。AIで作ったキャラの絵に、自分の著作権があるとは限らないということです。ここでの説明は一般的な情報の整理で、法的な助言ではありません。
同じ資料は、著作物かどうかを判断する要素として、次のような考え方を示しています(出典: 文化庁「AIと著作権に関する考え方について」、2024年3月15日。資料の一覧は文化庁「AIと著作権について」)。
- 指示の分量・内容:創作的な表現を具体的に示す詳しい指示は、創作的な寄与があると評価される可能性を高める。長い指示でも、アイデアを示すだけなら影響しない。
- 生成の試行回数:回数が多いこと自体は影響しない。生成物を見ながら指示を直して試すことを繰り返した場合は、著作物と認められることもある。
- 複数の生成物からの選択:単に選ぶだけでは、創作的な寄与の判断に影響しない。
- 人の加筆・修正:人が創作的な表現といえる加筆・修正を加えた部分は、通常、著作物と認められる。
また同じ資料は、既存の著作物に似たものを作らせる目的でその作品をAIに入力する行為には、AIの学習などに認められる例外(著作権法30条の4)が当てはまらないと整理しています。他の人のイラストや既存のキャラクターを参照画像にして、似せた絵を作らせることは避けてください。
使った画像生成AIの利用規約も確かめます。生成した画像をほかのサービスに入れてよいか、公開してよいかは、サービスごとの規約で決まります。ChatGPTの規約の例はChatGPT Images 2.5の使い方で、AIで3Dにするときの権利と安全の注意はAIでフィギュア風の3Dモデルを作るときの安全性と著作権で整理しています。
Figmeeに入れていい画像は?
Figmeeの利用規約には、AIで作った画像だからという理由でアップロードを禁じる定めはありません。アップロードできるのは、自分が権利を持つ画像か、権利を持つ人から使う許可を得ている画像です。写真や写真のように見える画像は、3D画像にできません。
| 画像 | Figmeeでの扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 自分で描いた絵 | 使える | 描いた人に著作権がある |
| 自分で指示して作った、オリジナルキャラのAIイラスト(イラスト調) | 使ったAIサービスの規約で使ってよいことを確かめてから使う | Figmeeの規約に禁止の定めは無いが、生成物の扱いはAIサービスの規約による |
| 他の人のイラストや既存のキャラを参照に作ったAI画像 | 使わない | 他の人の著作権を侵害するおそれがある |
| 実写風・写真風のAI画像 | 3D画像にできない | 写真と判定されると生成が止まる(トークンは自動で戻る) |
| 実在の人物に似せたAI画像 | 使わない | 肖像権などを侵害するおそれがある |
アップロードした画像は3D画像・3Dモデルを作るためだけに使われ、AIの学習には使われません。自分で作品を公開した場合を除き、第三者に公開されることもありません。生成された画像の著作権は、適用される法律に従います。元にした絵ごとの全体の考え方は、3Dモデルの著作権入門をご覧ください。
よくある質問
AIで作ったイラストでも、Figmeeで3Dにできますか?
イラスト調の画像ならアップロードできます。実写風・写真風の画像は写真と判定されると生成が止まり、使ったトークンは自動で戻ります。他の人の作品や既存のキャラを参照に作った画像は使わず、使ったAIサービスの規約も確かめてください。
キャラクター登録で作ったポーズは、必ず同じ顔になりますか?
必ずとは言えません。登録した作品の3D画像をもとに、見た目を保つようにしながらポーズを変えて作る機能です。違うと感じたら、顔が見える向きのポーズから試す、ポーズの書き方を変えて作り直す、といった方法で近づけます。作り直すたびにトークンを使います。
後ろ姿の設定画がなくても、3Dモデルは作れますか?
作れます。Figmeeは1枚の画像から3Dモデルを作ります。ただし絵に描かれていない後ろ側はAIが推測して作るため、自分のイメージと違う場合があります。回して確かめ、違うところを設定のメモや次の指示に足していく使い方がおすすめです。
まとめ
AIイラストのキャラで同じ顔の別ポーズを作るには、参照画像・設定画・追加学習で顔の手がかりを固定し、目・髪・左右で違うところを部品ごとに見比べて直していくのが基本です。Figmeeでは、イラスト調のキャラ画像からフィギュア風画像を作ってキャラクターとして登録すれば、見た目を保つようにしながら別ポーズを作れ、3Dモデルにすれば横顔・後ろ姿の手がかりも得られます。AIで作った絵の権利は個別に判断されるため、他の人の作品に似せない、使ったAIサービスの規約を確かめる、の2つを守って進めてください。




