3Dモデルをネットで公開する方法は、大きく4つあります。作ったサービスの共有リンクを渡す、Sketchfabのような3D共有サイトに置く、自分のWebサイトに埋め込む、回転動画にしてSNSに載せるです。見る人がブラウザで自由に回せるのは前の3つで、どれを選ぶかは「誰に見せたいか」と「元のイラストも一緒に見せてよいか」で決まります。
この記事では、4つの方法の違いを表で比べたうえで、Figmeeの共有リンクで見せる手順、Sketchfabや自分のサイトに置くときの条件、公開すると見えるもの・やめても残るもの、公開する前に確かめる権利、見てもらうための工夫を順に整理します。
※現在のFigmeeが提供しているのは、描いたイラストから作るフィギュア風画像、3Dモデルデータ(GLB / 3MF)、3Dモデルの回転動画です。実物の3Dプリント注文は準備中(Coming Soon)です。また、写真から3Dモデルは作れません(描いた絵が対象です)。
3Dモデルをネットで公開する方法は何がある?
ブラウザで回して見てもらうなら「共有リンク」「3D共有サイト」「自分のサイト」の3つ、SNSのタイムラインで目に留めてもらうなら「回転動画」です。いちばん手早いのは、3Dモデルを作ったサービスの共有リンクをそのまま渡す方法です。
| 置き場所 | 見る人ができること | 必要なもの | 公開の範囲 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Figmeeの共有リンク | ブラウザで3Dモデルを回す・元のイラストも見る | Figmeeで作った3Dモデル | リンクを知っている人と「みんなのギャラリー」 | Figmeeで作ったモデルをすぐ見せたい人 |
| Sketchfabなどの3D共有サイト | ブラウザで3Dモデルを回す | サイトのアカウント・GLBなどのファイル | 無料のBasicプランは公開のみ(非公開はPro以上) | ほかのソフトで作ったモデルも1か所に並べたい人 |
| 自分のWebサイト | ページの中で3Dモデルを回す | サイト・GLBを置く場所・HTMLを直す手間 | サイトの公開範囲しだい | ポートフォリオのサイトを持っている人 |
| SNSに回転動画 | 動画を見る(自分では回せない) | 回転動画(MP4かWebM) | 投稿したSNSの公開範囲 | タイムラインで目に留めてもらいたい人 |
3Dアバターの共有サービスとしてはVRoid Hubもありますが、VRoid HubはVRM形式の3Dモデルを投稿するサービスとして公開されたものです(出典: pixivのお知らせ「VRoid Hub」、2018年12月21日)。Figmeeで保存できる形式はGLBと3MFの2つで、VRMには書き出せないため、Figmeeの3DモデルをそのままVRoid Hubに置くことはできません。VRMにするときの手間と限界は、AI生成3DモデルをVRM化してVRChatで使えるかにまとめています。
Figmeeの共有リンクで3Dモデルを見せるには?
作品の画面で「作品をシェア」の横のスイッチをオンにすると、共有リンクが出ます。リンクを知っている人なら誰でも、ブラウザで3Dモデルを回して見られます。公開のスイッチは1つで、オンにすると共有リンクが使えるようになると同時に「みんなのギャラリー」にも並びます。
3Dモデルができている作品なら、次の手順で公開できます。まだ3Dモデルが無い場合は、自作キャラクターを3D化する方法の流れで先に作っておきます。
- 作品を開く(目安1分):画面上部のメニューの「ギャラリー」から「作品」を開き、3Dモデルを生成した作品を選びます。
- 回して確かめる(目安2分):公開する前に、作品の画面のビューアで横と後ろまで回し、見せたくない崩れが無いかを見ます。共有のページにはアップロードした元のイラストも出るので、その絵を公開してよいかもここで確かめます。
- 公開のスイッチを入れる(目安数秒):「作品をシェア」の横のスイッチをオンにします。「作品を公開しました」と出て、「公開中」の印と共有リンクが表示されます。
- リンクを送る(目安1分):「この作品をシェア」のボタンから、LINE・X・Facebookに送るか、リンクをコピーして貼ります。
- 見る人の側から確かめる(目安2分):ログインしていないブラウザ(シークレットウィンドウなど)で共有リンクを開き、題名・表示名・元のイラストが思ったとおりに出ているかを見ます。
Figmeeでは、3Dモデルの生成に5トークンを使います(アカウントにつき最初の1体は無料)。作品を置いておくギャラリーの枠は無料で、数の上限はありません。回転動画の書き出しとGLBの保存にも、追加のトークンはかかりません。
作品をまとめて見せたいときは、マイページの「クリエイターとして公開する」(最初はオフ)をオンにすると、公開した作品が並ぶプロフィールのページができます。共有のページのクリエイターの情報からも、そのページへ移れます。どんな絵が3Dに向くかは、イラストを3D化する方法の全体ガイドで整理しています。
Sketchfabや自分のサイトに置くには?
Figmeeの外に置くときは、まず作品の画面の「保存」から「3Dモデル(GLB)」を保存します。GLBは形と色を1つにまとめたファイルで、Sketchfabにも自分のサイトにも使えます。GLBの中身と開き方はGLBファイルとはで説明しています。
Sketchfabに置く
Sketchfabは、アップロードした3Dモデルをブラウザで回して見せられる3D共有サイトです。アップロードに勧められている形式に、glTF(.gltf)とGLB(.glb)が入っています(出典: Sketchfab Help Center「Supported 3D File Formats」、2026年11月時点)。料金のページでは、無料のBasicプランは月10件まで・1モデル100MBまでアップロードでき、モデルを非公開にできるのはPro以上のプランです(出典: Sketchfab Plans、2026年11月時点)。
運営は2026年8月にKitBashに移りましたが、Sketchfabの公式ブログは、作品や埋め込みはこれまでどおり動き、料金とプランも変わらないと案内しています(出典: Sketchfab「KitBash Acquires Sketchfab and ArtStation」、2026年8月10日)。なお、以前あったSketchfabのストア(3Dモデルの販売)は2024年10月に閉じ、販売はFabへ移る案内になっています(出典: Sketchfab「Sketchfab Update: What You Need To Know Now That Fab's Live」、2024年10月22日)。見てもらうための置き場所としては、今もSketchfabが使えます。
- アカウントを作る(目安3分):Sketchfabに登録します。
- GLBをアップロードする(目安2分):Figmeeから保存したGLBを、アップロードの画面で選びます。
- 題名・説明を入れて公開する(目安5分):表示を確かめ、題名と説明を入れて公開します。元のイラストは自動では載らないので、並べて見せたいときは説明文などで自分で添えます。
無料のBasicプランでは非公開にできないため、見せる相手を限りたいときには向きません。
自分のWebサイトに置く
ポートフォリオのサイトを持っているなら、ページの中に3Dモデルを置けます。Googleが公開している「model-viewer」というWebの部品は、glTFとGLBの3Dモデルを表示できます(出典: Google for Developers「model-viewer」、2026年11月時点)。GLBをサイトのサーバーに置き、ページのHTMLにこの部品を書き足す作業が要るので、HTMLを直せる人に向いています。ブログサービスなど、HTMLを自由に書けないサイトでは使えない場合があります。
GLBをファイルのまま人に渡すこともできます。受け取った人が開く方法は、無料で3Dモデルを見る方法5選にまとめています。ポートフォリオ全体の組み立て方は、イラストレーターのポートフォリオの作り方をご覧ください。
公開すると何が見える?公開をやめたら何が残る?
Figmeeで公開すると、共有のページには3Dモデルだけでなく、アップロードした元のイラストも出ます。公開をやめれば共有のページは表示されなくなりますが、SNSに投稿した内容や、ほかの人が保存したものは消えません。
| 見えるもの | 出る場所 | 確かめること |
|---|---|---|
| 作品のタイトル | 共有のページ | 題名に見せたくない言葉が入っていないか |
| 3Dモデル(画面上で回せる) | 共有のページ | 横・後ろの崩れ |
| アップロードした元のイラスト | 共有のページ | 依頼した絵などを公開してよいか |
| 作成日 | 共有のページ | — |
| 表示名 | 共有のページ(プロフィールに表示名を設定しているとき) | 名前を出してよいか |
| 作品 | 「みんなのギャラリー」 | 作成者として名前が出るのは、マイページの「クリエイターとして公開する」をオンにしているときだけ |
名前を出したくないときは、公開する前にプロフィールの表示名を確かめます。リンクを渡した相手にだけ見せたいときも、公開すると「みんなのギャラリー」に並び、誰でも見られる前提で考えてください。
公開をやめるには、作品の画面で「作品をシェア」の横のスイッチをオフにします。作品は「みんなのギャラリー」から外れ、共有のページは表示されなくなります。もう一度公開すると、前と同じ共有リンクがまた使えます。一方で、次のものはFigmeeの外にあるため、公開をやめても自動では消えません。
- SNSに投稿した内容(それぞれのSNSで自分で削除します)
- SNSに表示されたリンクのプレビュー(画像やタイトル。SNS側にしばらく残ることがあります)
- ほかの人が保存した画像や、撮ったスクリーンショット
Sketchfabや自分のサイトに置いたGLBも、そこから消さない限り残ります。置いた場所を自分で控えておくと、あとで公開をやめたくなったときに困りません。
公開する前に確かめる権利は?
自分で一から描いた絵から作った3Dモデルなら、公開は原則として自分の判断でできます。依頼して描いてもらった絵、Picrewなどで作った絵、他の人のキャラクターを描いた絵は、それぞれの規約や権利者の条件を確かめてから公開します。ここでの説明は一般的な整理で、法的な助言ではありません。
- 依頼して描いてもらった絵:代金を払っても、絵の著作権は描いた人に残るのが一般的です。たとえばSkebの利用規約(2023年12月1日改定)では、納品された作品の権利はクリエイターに残り、クライアントが使えるのは個人で観賞すること、SNSのプロフィール画像に使うことなどの範囲とされています(第5条2(5)。出典: Skeb利用規約)。Figmeeで公開すると元の絵も共有のページに出るので、公開してよいかを先に描いた人に聞きます。
- Picrewなどで作った絵:Picrewでは、画像メーカーごとに利用範囲(個人・非商用・商用・加工)が決まっていて、作った画像をそのまま、または加工して再配布することは禁止されています(出典: Picrewサポートの利用範囲の案内、2026年11月時点)。3Dにすることや公開することがどこに当たるかは書かれていないので、メーカーの説明を読み、分からなければ公開を控えます。
- 他の人のキャラクターを描いた絵(二次創作):権利者のガイドラインが、立体の作品やデータの公開をどう扱っているかを確かめます。考え方は二次創作・ファンアートの3Dモデル化と著作権にまとめています。
そもそもFigmeeにアップロードできるのは、自分で描いた絵か、権利を持つ人から使う許可を得ている画像です。写真や写真のように見える画像は3Dにできません。元にした絵ごとの全体の考え方は、3Dモデルの著作権入門をご覧ください。
見てもらうには何を工夫する?
公開しただけで多くの人に見てもらえるとは限りません。タイムラインでは回転動画で目に留めてもらい、共有リンクで自分の手で回してもらう、という2段に分けるのが一つの方法です。
- 回転動画とリンクを1つの投稿にする:SNSには回転動画を載せ、同じ投稿に共有リンクを添えます。回転動画は作品の画面の「360°動画を作る」から書き出せて、約6秒で3Dモデルが2回転する正方形の動画です。右下にFigmeeのロゴが入り、トークンは使いません。書き出しはパソコンのChromeとEdge、AndroidのChromeで使え、Safari(iPhone・iPadを含む)やFirefoxでは使えない場合があります。動画の作り方は3Dモデルを回転動画にしてSNSに投稿する方法にまとめています。
- 見てほしい角度を一言で書く:「後ろ髪の結び目まで作った」のように、平面の絵では見えなかった角度を書くと、リンクを開いて回す理由になります。
- 元の絵と並べる:元のイラストと3Dを並べると、どの絵から立体になったかが伝わります。Figmeeの共有のページには元のイラストも出るので、リンクの先でも並んで見えます。描いている途中から見せる投稿の型は、制作過程の投稿のしかたで紹介しています。
- 作品をまとめる場所を作る:複数の作品を見せるなら、マイページの「クリエイターとして公開する」をオンにしておくと、1つの作品から他の作品へ移ってもらえます。
反応は投稿の時間帯や見る人の興味など多くの条件で変わるため、どの方法でも注目が集まるとは言えません。回したときに崩れて見える角度があるなら、無理に公開しない判断もあります。
よくある質問
共有リンクを見る人は、Figmeeのアカウントが要りますか?
共有リンクを知っている人なら誰でも、ブラウザで開いて3Dモデルを回して見られます。公開すると「みんなのギャラリー」にも並ぶので、リンクを渡していない人の目にも触れる前提で公開してください。
公開をやめれば、もう見られなくなりますか?
共有のページと「みんなのギャラリー」からは見られなくなります。ただし、SNSに投稿した内容、SNSに残るリンクのプレビュー、ほかの人が保存した画像は、Figmeeからは消せません。もう一度公開すると、前と同じ共有リンクがまた使えます。
Figmeeで作った3Dモデルを、ほかのサイトに置いてもいいですか?
作品の画面からGLBを保存すれば、Sketchfabや自分のサイトに置けます。保存に追加のトークンはかかりません。置く先の規約と、元の絵の権利(依頼した絵なら描いた人の条件)を確かめてから公開してください。VRM形式が必要な場所には、Figmeeの3Dモデルはそのままでは置けません。
まとめ
3Dモデルをネットで公開する方法は、共有リンク・3D共有サイト・自分のサイト・SNSの回転動画の4つです。Figmeeで作ったモデルなら、作品の画面のスイッチ1つで共有リンクが出ますが、共有のページには元のイラストと表示名も出て、「みんなのギャラリー」にも並びます。公開する前に横と後ろを回して崩れを見て、元の絵の権利を確かめ、SNSでは回転動画とリンクを一緒に載せる、という順で進めると、見せたいものだけを見せられます。




