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比較・選び方

VTuberの3D化にかかる費用|クラファンの実例と、配信で動かさない3Dでできること

配信で動かせるVTuberの3Dモデルを依頼すると、モデリングに加えてVTuber向けの複雑な動きのオプションだけで80万〜100万円程度が目安とされています。個人勢には100万〜300万円を目標にクラファンで集めた例があります。高くなる理由、クラファンの実例、配信で動かさない3Dでできることとできないことをまとめます。

Figmee編集部公開日: 2026-11-07更新日: 2026-11-0723分で読めます
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VTuberの3D化にかかる費用|クラファンの実例と、配信で動かさない3Dでできること

VTuberの3D化にかかる費用には、配信で動かせる3Dモデルを依頼する場合、形を作るモデリング(人型で5万〜100万円)に、VTuberとして使うための複雑な動きのオプション費用(80万〜100万円程度)が加わるという目安があります。お披露目ライブまで含めると数百万円規模になる例もあります。個人勢では、3D化の費用をクラウドファンディングで集め、100万〜300万円を目標にした実例があります。

一方、配信で動かさない3D(ブラウザで回して見る、形と色だけのデータ)なら、立ち絵1枚からAIで作れます。ただし、これはVRMではなく、骨組み(リギング)も入っていないため、配信でキャラクターを動かすことはできません。この記事では、3D化の費用の目安と高くなる理由、クラファンの実例、そして「動かない3D」でできることとできないことを、先に線を引いて整理します。

※現在のFigmeeが提供しているのは、描いたイラストから作るフィギュア風画像、3Dモデルデータ(GLB / 3MF)、3Dモデルの回転動画です。実物の3Dプリント注文は準備中(Coming Soon)で、始まった場合も発送は日本国内のみです。実在の人物を撮った写真など、写真からは3Dにできません。

VTuberの3D化にはいくらかかる?

配信で動かせるVTuber向けの3Dモデルを依頼すると、形を作るモデリング(人型で5万〜100万円)に、VTuberとして使うための複雑な動きのオプション費用(80万〜100万円程度)が加わるとされています。動かすための工程が加わるほど高くなります。配信で動かさない3Dなら、Figmeeでは1体5トークン(550円で5トークン)で、アカウントにつき初回1体は無料です。

内容費用の目安出典
VTuberとして使うための複雑な動き(腕を組む・しゃがむ・踊るなど)のオプション費用80万〜100万円程度(モデリングなど本体の費用とは別)クラウドソーシングTimes「3Dモデリング費用の相場」、2025年6月2日更新
3Dモデリング(人型キャラクター)5万〜100万円同上
リギング(骨組みを入れる)5万〜20万円(3万円程度から依頼できる場合も)同上
アニメーション簡単な動き3万〜5万円、複雑な動き10万〜20万円同上
VTuberモデル全般(質問サイトの回答)「数十万~数百万。VRoid化だけなら数万~」Yahoo!知恵袋の回答、2024年7月25日
英語圏の3D VRMモデルBasic $300–800・Mid $800–2,500・Pro $3,000–10,000+VIVERSE「VTuber Model Pricing in 2026」、2026年5月28日
配信で動かさない3D(Figmee)1体5トークン(550円で5トークン)。アカウントにつき初回1体無料2026年11月時点。生成に失敗したときはトークンが自動で戻る

知恵袋の回答は1人の回答者の見方で、相場の調査ではありません。どの数字も出典元の時点の目安で、依頼先・衣装の数・表情の数・修正の回数で大きく変わります。キャラクターを3D化する費用の依頼先別・工程別の比較は、キャラを3D化する費用を比較するにまとめています。

なぜVTuberの3Dモデルは高くなる?

配信で使う3Dモデルは、形を作るだけでは完成しないからです。体を動かすための骨組み(リギング)、表情や口の動き、配信ソフトで読み込める形式への対応まで作り込む必要があり、工程ごとに費用が積み上がります。

工程何をするか配信で動かすのに必要か
モデリング立体の形を作る必要
テクスチャ色・模様・質感を貼る必要
リギング骨組みを入れて動かせるようにする必要
表情の設定まばたき・口の動き・表情の切り替えを作る必要
形式への対応VRM(VR向けの3Dアバターの形式)などで書き出す使う配信ソフト・サービスによる
お披露目の準備3Dでのライブや配信の演出任意

VRMは、VRMコンソーシアムが定める「VR向け3Dアバターファイルフォーマット」です(出典: VRM公式サイト)。リギングの仕組みはリギングとは?で解説しています。

自分で作る道もありますが、前出の知恵袋の回答では「素人が作れば確実に不気味な動きや顔になり視聴者が離れます」と書かれています。自作の向き不向きは人によりますが、動く3Dは形のほかに動きの調整まで求められ、見た目の破綻が配信中にそのまま映るという点は押さえておく必要があります。

クラファンで3D化した個人勢の実例は?

個人勢のVTuberが、3Dモデルの制作費をクラウドファンディングで集める例は少なくありません。公開されている報道やリリースで確かめられた範囲では、目標額は100万〜300万円で、開始から15分や約27時間で目標に届いた例もあります。

VTuber時期・場所目的目標額結果出典
碧葉リア2026年1月5日開始・V祭3Dモデルの制作200万円開始から15分で目標を達成デジタルギアのリリース、2026年2月5日
サクラリナ2025年11月25日開始・V祭3Dモデルの制作とお披露目ライブ220万円約27時間で目標を達成デジタルギアのリリース、2025年12月29日
小鳥遊こばと2023年9月3D制作(記事に記載なし)支援総額305万5,300円。2025年2月16日の3Dお披露目ライブには総額500万円を投じたと報道電撃オンライン、2025年2月14日
竹花ノート2019年3月から・Makuake3D化300万円支援総額約577万円Mogura VR「VTuberクラウドファンディング事例まとめ」、2019年7月27日
ミミック2019年10月新しい3Dモデルの制作100万円記事の公開時点で20万円以上Mogura VR、2019年10月31日

クラファンの目標額は、3Dモデルそのものの価格とは限りません。サクラリナの例のようにお披露目ライブの費用を含む場合があり、リターンの制作や手数料もかかるため、目標額をそのまま3Dモデルの相場として読まないでください。

これらの記事やリリースでは、目標の達成やお披露目ライブが活動の節目として紹介されています。3D化は、費用の大きさも含めて、ファンと一緒に迎える出来事として受け止められていると考えられます。だからこそ、AIで作る「動かない3D」は、3Dお披露目の代わりにはなりません。代わりにできることを次の節で整理します。

動かない3Dでできることは?

立ち絵1枚から、ブラウザで360°回せる3Dモデル(形と色のデータ)と、回る姿の短い動画を作れます。使い道は、3D化の前に立体の見た目を確かめる、告知や投稿の素材にする、ママ(立ち絵を描いた人)やモデラーへの相談材料にする、といった「見せる・確かめる」場面です。

使い方使うもの気をつけること
3D化を依頼する前に、立体にしたときの見え方を確かめるブラウザで360°回せる3Dモデル描かれていない背中側はAIの推測。依頼で作る3Dモデルの仕上がりとは別物
告知・SNSの投稿に使う回転動画(約6秒・2回転・正方形・トークン不要)右下にFigmeeのロゴが入り、消せない。形式はMP4かWebM
配信の待機画面やサムネイルの素材にする回転動画・3D画像動画や画像を素材として流すだけで、キャラクターが配信中に動くわけではない
ママやモデラーに「こういう立体感」を伝える3Dモデル・回転動画生成したデータを作業のベースにできるかは相手の作業手順による
別のポーズのイラスト素材を作るキャラクターを登録して作るポーズ違いのフィギュア風画像見た目を保つようにしながら作るが、毎回設定どおりになるとは限らない

Figmeeで作る手順は次のとおりです。

  1. ママに確認する(返事を待つ時間を含めて1日〜):立ち絵を3Dにしてよいか、AIを使ってよいか、どこに出すかを伝えて了承を得ます(詳しくは後の節)。
  2. 立ち絵を1枚選ぶ(目安10分):全身が見える1枚を、PNG・JPEG・WebP(1枚20MBまで)で用意します。Live2Dのモデルデータはそのまま使えないため、元の立ち絵を1枚の画像として書き出します。
  3. 3D画像を作る(操作は2分ほど):品質を「標準」「Pro」「Max」から選んで生成します。使うトークンは1〜3です。
  4. 3Dモデルを作る(操作は1分ほど):5トークンを使い、アカウントにつき初回1体は無料です。できたら360°回して、横と後ろの形を確かめます。
  5. 回転動画を書き出す(目安3分):作品の画面の「360°動画を作る」から書き出します。パソコンのChrome・Edge、AndroidのChromeで書き出せ、SafariとFirefoxでは使えない場合があります。

生成を待つ時間は混み具合で変わります。写真だと判定されると生成は止まり、使ったトークンは自動で戻ります。

動かない3Dでできないことは?

Figmeeで作る3Dモデルは、配信でキャラクターを動かすためのものではありません。保存できる形式はGLBと3MFの2つで、VRMやFBXでは保存できず、骨組みを入れて動かす設定(リギング)やアニメーションにも対応していません。3Dモデルは、動きのない形と色のデータです(Figmeeのヘルプ「Figmeeでできないこと」)。

やりたいことFigmeeの3D必要になるもの
配信で体や顔を動かす(トラッキング・表情・口の動き)できないリギングと表情の設定。モデラーへの依頼が現実的
VRMで書き出すできない(保存できるのはGLBと3MFだけ)骨組みを入れたうえでのVRM化の作業
VRChatなどでアバターとして使うできない骨組み・ウェイト・各サービスの設定
3Dお披露目ライブを開くできない動く3Dモデルとライブの演出
形を直す・パーツに分けるFigmeeの中ではできないGLBをBlenderなどの3Dソフトに読み込んで編集

「3Dモデル」と聞いて配信で動く姿を思い浮かべた方は、ここで判断してください。配信で動かすことが目的なら、Figmeeではなくモデラーへの依頼が必要です。AIで作った3DモデルをVRM化してアバターに使う場合に何が足りないかはAI生成3DモデルをVRM化してVRChatで使えるか、Live2Dのモデルがそのまま3Dにならない理由はLive2Dモデルを3D化できないのはなぜ?で詳しく扱っています。

ママ(デザイナー)に何を確認する?

立ち絵を描いた人(ママ)に、3Dにしてよいか、AIのサービスを使ってよいか、どこに出すかを先に伝えて了承を得ます。依頼して描いてもらった絵は、代金を払っただけでは著作権が描いた人に残るのが原則で、3D化は作り替え(翻案)に関わりうるためです。

日本の著作権法では、著作権を譲り受ける契約でも、第27条(翻案権など)と第28条(二次的著作物の利用に関する権利)が契約書に明記されていなければ、これらの権利は譲り渡した側に残ると推定されます(出典: 文化庁「文化芸術活動に関する法的問題についてよくあるご質問」Q5-④)。契約書や依頼時のやり取りがあれば、3D化や立体の利用に触れているかを読み返してください。

相談するときは、次の5つを具体的に書くと、お互いの認識がそろいます。

  1. 作るもの:立ち絵から作る、配信では動かない3Dモデルと回転動画であること
  2. 使う手段:AIのサービス(Figmee)に立ち絵を読み込ませること
  3. 出す場所:Xでの告知、配信の待機画面、Figmeeのギャラリーなど
  4. お金の有無:グッズなど有償のものに使うかどうか
  5. 表記:ママの名前をどう書くか、AIで作ったとどう書くか

文面の例:「立ち絵をAIのサービスで3Dモデルにして、回る動画をXの告知に使いたいと考えています。配信で動かすものではなく、有償のグッズにも使いません。ご了承いただけますか」。

事務所に所属している場合は、事務所の規定も確かめてください。Figmeeにアップロードできるのは、自分で描いた絵か、権利を持つ人から使う許可を得ている画像です。アップロードした画像はAIの学習には使われず、自分で作品を公開しない限り第三者に公開されません。立ち絵の権利をグッズ化の場面で確かめる流れは、VTuberのアクスタを自作する方法でも整理しています。

よくある質問

Figmeeで作った3Dモデルを、VTuberとして配信に使えますか?

配信でキャラクターを動かすことはできません。Figmeeの3Dモデルは、骨組み(リギング)の入っていない、動きのない形と色のデータです。回転動画を待機画面や告知の素材として流すことはできますが、それはキャラクターが配信中に動くこととは別です。

VRMに変換すれば、配信やVRChatで使えますか?

形式を変えるだけでは使えません。アバターとして動かすには、骨組みを入れ、体の動きに合わせて形が変わるように調整する制作の工程が必要です。Figmeeで保存できるのはGLBと3MFで、VRMには対応していません。必要な工程はAI生成3DモデルをVRM化してVRChatで使えるかで詳しく扱っています。

3Dお披露目の前に、AIの3Dを告知に使ってもいいですか?

ママの了承を得たうえでなら、立体の見た目の試作として見せる使い方は考えられます。その場合は「AIで作った立体の試作」のように書いて、配信で動く3Dモデルと区別できるようにしてください。視聴者が3D化の完了と受け取ると、お披露目の意味が変わってしまうおそれがあります。

実物のグッズにできますか?

Figmeeでの実物の3Dプリント注文は準備中(Coming Soon)で、いまは注文できません(始まった場合も発送は日本国内のみです)。保存できる3MFは、ご自身の3Dプリンターや、3MFを受け付けている出力サービスで使うためのデータです。

まとめ

配信で動かせるVTuberの3Dモデルを依頼すると、モデリングの費用に加えて、VTuber向けの複雑な動きのオプションだけで80万〜100万円程度が目安とされています。個人勢には、100万〜300万円を目標にクラファンで集めた例があります。高くなるのは、形のほかに骨組み・表情・形式への対応まで作り込むからです。

配信で動かさない3Dは、立ち絵1枚からAIで作れ、立体の見た目の確認や告知の素材には使えます。ただし、VRMでもなく、リギングも入っていないため、配信でキャラクターを動かすことはできず、3Dお披露目の代わりにもなりません。どちらに進む場合も、最初にママに用途を伝えて了承を得るところから始めてください。

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