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デザイン・3D技術

AIで3D化すると顔が別人になる理由と対策|元の絵の顔を残すための入力と確認

AIで3D化すると顔が別人に見えるのは、絵を描き直す段階と、1枚の画像から形を推定する段階の両方で、目や口などの細部が変わるためです。変わりやすい部分ごとの理由、入力する絵の整え方、3Dモデルにする前に画像で顔を確かめる手順、直し方と残りにくい顔をまとめます。

Figmee編集部公開日: 2026-11-07更新日: 2026-11-0724分で読めます
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AIで3D化すると顔が別人になる理由と対策|元の絵の顔を残すための入力と確認

AIで3D化すると顔が別人になるのは、多くの場合、絵を立体向けの画像に描き直す段階で目や口の細部が変わることと、1枚の画像から形を推定する段階で、平面の顔の描き方が立体に合わないことが重なるためです。対策は、顔がはっきり読める絵を入れ、3Dモデルにする前の画像の段階で顔を確かめ、違えばそこで作り直すことです。

Figmeeでは、アップロードした絵からまずフィギュア風画像(画面の表記は「3D画像」)を作り、その画像から3Dモデルを作ります。画像は品質に応じて1〜3トークン、3Dモデルは5トークンなので、顔の確認を画像の段階で済ませるほど、やり直しの負担が小さくなります。ただし、どの絵でも元の顔のまま3Dになるとは言えません。この記事では、顔のどこがなぜ変わるのか、入力でできること、確かめる手順、直し方、残りにくい顔を順に説明します。

※現在のFigmeeが提供しているのは、描いたイラストから作るフィギュア風画像、3Dモデルデータ(GLB / 3MF)、3Dモデルの回転動画です。実物の3Dプリント注文は準備中(Coming Soon)です。写真や、写真のように見える画像は3Dにできません。

なぜAIで3D化すると顔が別人になる?

顔が別人に見える原因は、絵を描き直す段階と、形を推定する段階の2か所にあります。顔は小さな面積に目・眉・口・前髪が集まっているので、1つひとつは小さな変化でも、重なると別のキャラのように見えます。

1つ目は描き直しの段階です。1枚の絵からフィギュア風画像を作るとき、AIは元の絵を手がかりにしながら、立体感のある塗りや陰影を付けて絵を新しく描き直します。描き直しなので、目の形や大きさ、ハイライトの位置、口の線のような細かい部分が、元の絵と少しずつ変わることがあります。同じ絵から作っても、作るたびに結果は変わります。

2つ目は形の推定の段階です。1枚の画像から立体を作る問題は、画像だけでは形が1つに決まらない「条件の足りない問題」で、AIは大量のデータから学んだ形の知識で足りない部分を補います。1枚の画像から別の角度の見え方を作る研究Zero-1-to-3も、この条件の足りない問題に、大規模な画像生成モデルが学んだ形の知識を使って取り組むと説明しています(出典: Zero-1-to-3: Zero-shot One Image to 3D Object(arXiv)、2023年3月公開)。

イラストの顔は、この推定が特に難しい対象です。アニメ調のキャラの顔の絵から頭部を立体にする研究PAniC-3Dは、人の顔の写真と比べて、キャラの顔の絵は髪や小物の形がより複雑で多様なこと、写実的でない輪郭線で陰影が付けられていること、学習と評価に使える3Dモデルとイラストのデータが足りないことを課題に挙げています(出典: PAniC-3D: Stylized Single-view 3D Reconstruction from Portraits of Anime Characters(arXiv・CVPR 2023)、2023年3月公開)。平坦に塗られた絵は立体の手がかりが乏しく、画像から3Dを作る既存の大規模なモデルが苦手とすることも報告されています(出典: Art3D: Training-Free 3D Generation from Flat-Colored Illustration(arXiv)、2025年4月公開)。

さらに、マンガ調の大きな目のように、正面から見て可愛く見えるように設計された顔は、立体にすると眼球のカーブと合わず、角度を変えたときに違和感が出ます。これは元の絵が持っていた平面前提の表現が見えた結果で、詳しくはイラストが3D化できないと言われる理由で説明しています。顔のように描いてある側ではなく、描いていない後ろ側がどう作られるかは1枚の絵を3D化すると背面はどうなる?にまとめました。

どの要素が変わりやすい?

変わりやすいのは、目、口、左右で違う特徴、前髪、輪郭の5つです。どれも絵では線や小さな色の面で描かれていて、形の手がかりが少ない部分です。反対に、髪や服の大きな色の配置や全体のシルエットのように面積の大きい特徴は、細部に比べて残りやすいと考えられます。

変わりやすい要素起きやすいこと入力側の対策確かめる段階
目(形・大きさ・ハイライト)よく見かける形の目に寄る、ハイライトの位置や数が変わる、3Dでは顔の丸みに沿って横から見ると歪む目の輪郭とハイライトをはっきり描く。前髪で目を隠さないフィギュア風画像で形と色、3Dでは正面から
口(点や短い線の口)大きく描き直される、開いた口になる、3Dでは小さすぎて薄れる口の線を、周りの肌の色と区別できる濃さで描くフィギュア風画像と3Dの両方
左右で違う特徴(片目の傷・ほくろ・片側の髪飾り・左右で違う目の色・分け目)消える、反対側に移る特徴を小さくしすぎずに描き、どちら側かをメモしておくフィギュア風画像で左右を見比べる
前髪毛束がまとめられる、目にかかる量が変わる、3Dでは塊になって額との境目がぼやける前髪と額・目の境目を、線か色で分けるフィギュア風画像で毛束、3Dで斜めから
輪郭(あご・頬)とがったあごが丸くなる、頬にふくらみが付く輪郭線をはっきり描き、髪や手で隠さない3Dで真横から

一般に、3Dモデルの目や口の描き込みは、形の表面に巻き付けた画像(テクスチャ)の一部です。テクスチャ全体の中で顔が占める面積は一部なので、細い線や小さなハイライトはぼやけることがあると考えられます。形とテクスチャの関係は3Dモデルとは?で説明しています。

入力の絵で顔を守るには?

顔を守るには、顔が大きく、はっきり読める1枚を選び、目・口・眉を線と色で描き分けておくことです。完成した作品の絵がこの条件に合わないときは、3D化用に1枚を描き起こすほうが近道になることもあります。

  • 顔が正面か斜め前を向き、両目が見えている:横顔、うつむき、後ろ向きの絵は、顔の情報そのものが少なくなります。
  • 顔の部分の解像度が足りている:全身の絵では顔が小さく写ります。顔の部分の画素が少ないと、目や口の線の情報も少なくなると考えられるため、大きめのサイズで書き出します(PNG・JPEG・WebP、1枚20MBまで)。
  • 目・口・眉の線が周りと区別できる濃さになっている:薄い鉛筆の線は、濃くしてから取り込みます。目のハイライトは白ではっきり描きます。紙に描いた絵は、撮影またはスキャンした画像を使えます。
  • 目や口を隠さない:前髪・手・小物が目や口にかかっていると、描き直しで隠れ方が変わることがあります。
  • 表情は落ち着いたものから試す:閉じた目、涙、汗や照れの記号のような表現は、形として読み取りにくく、変わりやすいと考えられます。特徴的な表情を残したいときは、まず落ち着いた表情の絵で顔が保たれるかを確かめてから試すと、原因を切り分けやすくなります。
  • 少し陰影を入れる:完全なベタ塗りより、あごの下や前髪の影が入った絵のほうが、立体の手がかりが増えます。

入力する絵のそのほかのコツはAIで3D化する前に整えたい入力画像のコツにまとめています。

2段階で確かめる手順は?

Figmeeでは、3Dモデルを作る前にフィギュア風画像で顔を確かめ、違えばその段階で作り直します。生成が完了した結果は、仕上がりが好みと違ってもトークンが戻らないため、使うトークンの少ない画像の段階で顔を確かめておくほうが負担を抑えられます。

段階使うトークン顔について確かめること
フィギュア風画像(3D画像)「標準」1・「Pro」2・「Max」3目の形と色、ハイライト、口、左右の特徴、前髪
3Dモデル5(アカウントにつき最初の1体は無料)正面から見た顔の印象、横から見たあごと目の歪み
  1. 顔の特徴を書き出す(目安3分):目の形と色、ハイライトの位置、眉、口、ほくろ・傷・髪飾りがどちら側か、前髪の分け目など、そのキャラらしさを決めている点を3〜5個メモします。
  2. 「標準」でフィギュア風画像を作る(目安数分):絵をアップロードし、品質「標準」(1トークン)で生成します。登録特典として無料のトークンが5つ付与されます(登録から3か月有効)。
  3. 元の絵と並べて顔を見比べる(目安2分):メモの項目を1つずつ確かめます。左右で違う特徴は、反対側に移っていないかを特に見ます。生成直後の画面では仕上がりを評価でき、違うと感じたらどこが違うかをひとこと送れますが、評価を付けても画像は作り直されません。
  4. 違えば作り直す(目安数分×回数):「再生成」で作り直すか、細部にこだわる「Pro」(2トークン)・「Max」(3トークン)を試します。同じ箇所が続けて崩れるなら、作り直しを重ねるより入力の絵を直します。
  5. 顔が合った画像から3Dモデルを作り、正面から確かめる(目安5分):3Dモデルは5トークンで、アカウントにつき最初の1体は無料です。できたらビューアでまず元の絵と同じ正面の向きに回し、顔のアップまで寄って見ます。明るさのスライダーで陰影の付き方を変えてから、斜め・真横へ回します。

3Dで横から見たときの違和感の一部は、最初の節のとおり平面の顔の表現が立体で見えたもので、アップロードし直して作り直しても消えないことがあります。正面から見た印象が元の絵に近いかどうかを基準にすると、作り直す(絵をアップロードし直して新しい作品で作る)かどうかを決めやすくなります。

それでも違うときの直し方は?

Figmeeの中でできる直し方は、直した絵をアップロードし直して作り直す、同じ絵をアップロードし直して作り直す、できた3Dモデルの色を塗り直す、の3つです。1つの作品で作れる3Dモデルは1体なので、3Dモデルを作ったあとに作り直すときは、絵をアップロードし直して新しい作品にします。あごの形や目のくぼみのような形そのものを変えたいときは、Blenderなどの3Dソフトでの編集が必要です。Figmeeの中で3Dモデルの形を変えることはできません。

直し方できること使うもの向いている違い
入力の絵を直す違った部分を描き直した絵を新しい作品としてアップロードし、フィギュア風画像から作り直す画像1〜3トークン+3Dモデル5トークン目・口・前髪など、描き直しで変わった部分
同じ絵をアップロードし直して作り直す同じ絵を新しい作品としてアップロードし直し、フィギュア風画像から作り直す画像1〜3トークン+3Dモデル5トークン画像では合っていたのに3Dで崩れた
3Dモデルに色を塗り直す(月額プランの特典)作品の画面の「塗り絵をする」から3Dモデルに色を塗り、別のバージョンとして保存する(元の3Dモデルは残る)月額プラン目の色・ハイライト・口の線など、色の違い
Blenderで編集するGLBを読み込み、テクスチャに直接描く・形を直すBlender(無料)細かい描き込みや形の修正

BlenderではGLBを読み込んだあと、テクスチャペイントで目や口を描き直せます。Blenderの公式マニュアルは、テクスチャペイントは画像エディターと3Dビューポートのどちらでも使え、3Dビューポートではメッシュに直接描けること、事前にUV展開されている必要があることを説明しています(出典: Blender Manual「Texture Paint」、Blender 5.2 LTS、2026年11月時点)。手順はBlenderのリメッシュとテクスチャ編集の基本にまとめています。

AIで作ったキャラを、同じ顔のまま別のポーズにしたいときはAIイラストのキャラで同じ顔の別ポーズを作る方法をご覧ください。

「癖のある顔」はどこまで残る?

目や口の描き方に強い癖がある顔ほど、描き直しと形の推定の両方で変わりやすく、元の顔のまま3Dになるとは言えません。癖が線と色として大きくはっきり描かれていれば残ることもありますが、確実ではないため、残したい癖は必ず画像の段階で確かめます。

変わりやすいと考えられるのは、次のような顔です。

  • 線1本で描いた目(閉じた目・細い目)や、点だけの目
  • 顔の半分近くを占める大きな目や、瞳の中の細かな模様
  • 口のない顔や、記号のような形の口
  • 涙・汗・照れの斜線のように、顔に重ねて描いた記号
  • 動物風やマスコット風で、目や口の位置が人の顔と大きく違う顔

また、写実的に描き込んだ顔の絵は、写真のように見える画像と判定されて生成が止まることがあります。その場合、使ったトークンは自動で戻ります。

向いている人:顔の特徴が線と色ではっきりしたキャラを、立体で回して見たい人、描くときの資料にしたい人、回転動画で見せたい人。

向いていない人:顔の細部まで元の絵と一致していることが欠かせない用途に使いたい人。この場合は、細部を3Dソフトで手作業で仕上げる前提で考えます。

よくある質問

何回作り直せば元の顔になりますか?

回数では決まりません。作るたびに結果は変わるので、作り直しで近づくこともありますが、同じ箇所が続けて崩れる場合は、入力の絵(顔の大きさ・線の濃さ・隠れている部分)を直すほうが早く進みます。作り直すたびに、選んだ品質に応じたトークン(1〜3)を使います。

「Pro」や「Max」を選べば、顔は崩れませんか?

「Pro」と「Max」は、より細部にこだわった画像を出力する品質ですが、顔が元の絵どおりになるとは限りません。まず「標準」で顔が保たれるかを確かめ、細部だけが足りないときに上の品質を試すと、トークンを無駄にしにくくなります。

3Dモデルにしてから顔が違うと分かった場合、トークンは戻りますか?

生成が完了した3Dモデルは、仕上がりが好みと違ってもトークンは戻りません。生成に失敗したときだけ自動で戻ります。そのため、顔はフィギュア風画像の段階で確かめてから3Dモデルを作るのがおすすめです。

まとめ

AIで3D化すると顔が別人になるのは、絵を描き直す段階と、1枚の画像から形を推定する段階の両方で、目・口・左右の特徴・前髪・輪郭のような細部が変わるためです。顔が大きくはっきり読める絵を入れ、フィギュア風画像の段階で顔を確かめ、合った画像だけを3Dモデルにすると、やり直しを減らせます。それでも残りにくい癖はあるので、残したい特徴は画像の段階で確かめ、色は塗り直し、形は3Dソフトで直すと考えておくと迷いません。

絵から3Dまでの全体の流れはAIフィギュア化のやり方ガイドで紹介しています。まずは登録特典のトークンで、顔の特徴がはっきりした1枚をフィギュア風画像にして、元の絵と並べてみてください。

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描いたキャラの絵1枚から、360°回せる3Dモデルに。描いていない横や後ろはAIが補うので、細部は元の絵と違うことがあります。

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